みかんがもっと好きになる。
「年中みかんのとれるまち」から新鮮なみかんを直接お届け。
三重県御浜町でみかん栽培を行う「ゼロイチふぁ〜む」では、土壌に適した極早生温州みかんと早生温州みかんを育てています。栽培から販売までの工程を省力化することで、ていねいなみかん作りに集中。手がけるみかんは、優しくまろやかな甘みにジューシーな食感、のどごしもさわやかな一級品が揃います。
産地の御浜町は「年中みかんのとれるまち」と呼ばれ、みかん栽培が盛んな地域。温暖かつ雨量が多いため水捌けの良い土壌が強く、温州みかんをはじめとした柑橘類の栽培に適しています。
収穫直後のみかんを農園から直接お届け。もぎたて新鮮なみかんの香りや甘み、食感をお楽しみください。
ゼロイチふぁ〜むについて
年中みかんのとれるまち・三重県御浜町で、みかんやレモンなどの柑橘類の栽培を行う「ゼロイチふぁ〜む」。ここで作られるみかんは、いずれも糖度10以上を目指して育てられ、毎年多くのA級みかんを販売しています。
おいしいみかん作りの秘訣は、すべての工程の省力化を目指したこと。農園の管理や、肥料の散布などは専用の機械を導入。栽培に必要な労力や時間を極力抑え、その分みかん一つひとつに向き合いながらていねいに育てることに特化できます。
心血をそそぎ、手塩にかけて育てられたみかんは、優しくまろやかな甘みにジューシーな食感、のどごしもさわやかな一級品ばかり。
およそ半世紀以上続く農園を受け継いだ、代表・山本 善幸さんは、自分自身をみかんをつくる職人だと言い、みかん作りに集中できる環境整備も心がけています。栽培はもちろん、収穫後の販売や発送まで自分たちで担えるような仕組みづくりにも取り組んでいます。
自らが本来やるべき仕事に集中できることで、みかんも年々美味しさを増しているそうです。
今後も農園を盛り上げていくために、2024年には「ゼロイチふぁ〜む」を設立。ゼロから何かを生み出す“ものづくり”が好きな山本さんは、最初の1歩目を大切にしたいという思いも屋号に込めました。


ゼロイチふぁ〜むのみかん
「ゼロイチふぁ〜む」では、9月中旬〜10月中旬にかけて極早生温州みかんを、11月中旬〜12月中旬にかけて早生温州みかんを販売しています。
極早生温州みかんは、愛知県を中心に流通している希少なみかん。三重県御浜町で収穫される極早生温州は、見た目が青く、コクのある甘さとほどよい酸味が特徴です。ゼロイチふぁ〜むの極早生温州みかんは選りすぐられた上質なものばかりで、9月の初旬に収穫される味一号も高い評価を得ています。中京圏以外へ出荷されることが滅多にない、希少なみかんです。
早生温州みかんも同様に、糖度10以上を目指して作られ、コクの感じられる甘さと適度な酸味が特徴のみかんです。他品種と比較すると、薄皮が薄く食べやすいのも特徴。口に頬張った時の歯触りが良く、皮が口の中に残りにくいため、お子さまやお年寄りにもおすすめ。
ゼロイチふぁ〜むで栽培されるみかんは、栽培の効率を求めたことと、すべてのみかんに十分に栄養を行き渡らせるために低木で育てられています。その場で枝から切り離すと、みかんの爽やかな香りが広がります。
高い糖度を維持しつつ、木を守る栽培を行う中で、特に意識されているのは水分コントロールだそう。「マルチシート栽培」を使って雨季に水を与えすぎず、シートの反射で光合成能力も上昇させています。
それだけではなく、畑全体に水が行き渡るようにチューブを張り巡らせ、作物が必要とする量の水分だけを与える「少量多潅水」も行っています。
木に適度なストレスを与えることで、果実に栄養を蓄える働きが促進されるため、糖度が高まっていくのです。
できる限り新鮮な味や香りを楽しんでもらうために、みかんとレモンいずれも注文後に収穫し、ゼロイチふぁ〜むから直接お届け。通常、収穫された農作物が店頭に並べられるまでにいくつもの工程や時間がかかるため、農園から直接届いたみかんは鮮度の違いが感じられます。
また、11中旬〜1月下旬にかけてマイヤーレモンも販売しています。
マイヤーレモンは、オレンジとレモンを掛け合わせて生まれた品種で、酸味は控えめで甘味があります。オレンジの遺伝子により、見た目は丸くてかわいらしく、一般的なレモンよりも皮が薄いのも特徴です。
マイヤーレモンは酸味が控えめなので、料理の付け合わせやレモンサワー、シロップ漬けやお菓子作りなど、レモンの風味を取り入れたい時にぴったりです。山本さんおすすめの食べ方は、焼肉や牡蠣の付け合わせに。軽く絞ってから食べると、マイヤーレモンの程よい酸味と甘味が合わさって、より肉や貝の旨味を引き立ててくれるそうです。
極早生温州みかんと早生温州みかん
極早生温州みかんは、9月〜10月にかけて旬を迎えるみかんです。その名の通り見た目が青く、「青切りみかん」とも呼ばれています。
収穫時期が早いこともあり見た目には青さや黄味が残る極早生温州みかん。
甘さだけではなくバランスの良い酸味で、秋の訪れを感じることができる爽やかな味わいです。
極早生温州みかんと早生温州みかんの違いは、生育期間と収穫時期の違いにあります。開花・成熟・結実を経て収穫へと至る期間の長さによって、品種が分類されています。極早生温州みかんは生育期間が最も短く、早生温州みかんは次いで短くなります。
11月頃に収穫を迎える早生温州みかんはより糖度がのり、綺麗なオレンジ色に染まった皮が甘さが特徴。
程よい酸味の中にしっかりとみかん本来の甘みを感じ、中の皮も薄く食べやすいことからこたつのみかんとして親しまれています。
極早生温州みかん、早生温州みかん以降に収穫されるみかんは、中生みかん、晩生みかんと呼ばれ、それぞれ11月下旬〜3月頃にかけて流通します。
マイヤーレモン
オレンジとレモンの交配によって生まれた国産レモンである「マイヤーレモン」。一般的なレモンよりも小ぶりで丸みがあり、果皮の色がオレンジがかっていることが特徴のひとつ。
可愛らしい見た目に合い、香りや酸味もよりマイルドになっているため、付け合わせやレモン鍋、レモンピールなど直接果汁を使用する料理やお菓子作りにも使いやすいでしょう。


こだわりのみかんで
みかんをもっと好きになってもらいたい
会社員として働いていた山本さん。30歳手前に故郷・御浜町へ戻ってきたことがきっかけで、「ゼロイチふぁ〜む」を立ち上げることとなります。地元に戻ってきて家業のみかん農園を手伝っているうちに、土壌も良く個人農家としても規模が大きく、思い出のある農園を父の代で手放すのはもったいないと感じるように。家族に相談し、自らが後を継ぐことを決めました。
みかん農家として、みかんを育てることに集中しそのための環境づくりを大切にしている姿は、まさに「みかん職人」。自らは農園に居続けるべきという考えのもと、農業機械や肥料、販売ツールなど、外部に依頼できるものは積極的に活用しているといいます。
ゼロイチふぁ〜むのみかんのおいしい秘訣は、土壌と品種のマッチング。土壌にも特性があり、水捌けが良く乾きやすい土壌は温州みかん、水を蓄えられる土壌はレモンが育てやすいなど、品種に適した土壌が存在するといいます。みかんの品種も多岐に渡り、いかに美味しく育ちやすい土壌とマッチングさせるかがその後のみかん作りを左右するのです。
マッチングが成功したからといって油断はできません。土壌は常に状態が変化していくものでもあり、その時々の状況に加えて、過去のデータや経験則など、必要な情報交換を重ねながら試行錯誤することで安定した供給が実現できます。
年々みかん農家が減少していく中、自らの取り組みをアピールしていくことで、みかん好きを増やしていきたいという山本さん。今年のみかんもおいしいね、と言ってもらえるよう、現状に満足することなく新しいことに挑戦し続けていきます。
年中みかんのとれるまち・三重県御浜町
三重県御浜町は紀伊半島にある人口8,000人程度の小さな町。本州の中ではほぼ最南端に位置する紀伊半島は、温暖な気候と水捌けの良い土壌を有しています。
中でも気候に合ったみかん栽培が盛んで、「年中みかんのとれるまち」と呼ばれるほど。町を歩くとあちこちにみかん農園を見ることができ、年間を通してさまざまな種類のみかんが収穫されています。
雄大な自然に囲まれた御浜町では、みかんや柑橘類をはじめとした農作物だけではなく、海産物、畜産物の生産も盛んです。
町の背に険しくそびえ立つ紀伊山地。海側には日本で一番長い砂れき海岸・七里御浜から太平洋を望むことも。キャンプや海遊びを楽しめます。
街の喧騒から離れて、静かな風や波の音に耳を澄ませれば、時間を忘れた安らぎを得られるでしょう。