コーヒーの効能とは？注目の健康効果とおすすめの飲み方を解説

朝の目覚めに、仕事の合間の気分転換に。コーヒーは、私たちの暮らしにすっかり根付いた存在です。その1杯を、身体に働きかける飲み物として意識している人はどれくらいいるでしょうか。

日々なんとなく飲んでいるコーヒーにも、身体や心にさまざまな作用があることが知られています。集中力を高めたり、代謝を促したり、リラックスを助けてくれたりと、コーヒーは、内側から私たちを整えてくれる存在でもあるのです。
ただし、その効能をきちんと感じるためには、飲み方や選び方に少し工夫が必要です。飲むタイミングや焙煎度、豆の種類などを意識することで、コーヒーの働き方も変わってきます。

この記事では、コーヒーが持つ基本的な効能から、タイミングや種類による違いについてご紹介します。後半ではOMOTENASHI STOREで取り扱っている「GREEN CORE Coffee」のアンドロメダエチオピアにも触れながら、身体に寄り添うコーヒーとの出会い方をお届けします。

コーヒーの主な効能について

日常的に飲んでいるコーヒーには、どのような働きがあるのでしょうか。集中力や脂肪燃焼といったよく知られた作用のほかにも、身体や心に良い影響が期待できる効能があることがわかっています。
ここでは、コーヒーの基本的な成分と、それぞれの働きについて整理してみましょう。

ポリフェノールによる抗酸化作用で細胞を守る

コーヒーに豊富に含まれるクロロゲン酸は、ポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用を持ちます。活性酸素を抑える働きがあるため、細胞の老化を防ぎ、血管の健康を保つことで、動脈硬化や高血圧、糖尿病、がんなどの生活習慣病の予防にもつながるとされています。国立がん研究センターの多目的コホート研究によれば、1日3〜4杯のコーヒー摂取が心疾患による死亡リスクを低下させるとの報告も。

なお、クロロゲン酸は熱に弱く、浅煎りのコーヒー豆のほうが多く残りやすい傾向があります。健康への作用を意識するなら、焙煎度にも注目してみましょう。

カフェインが高める集中力と代謝機能

カフェインには、中枢神経を刺激して覚醒を促す働きがあります。とくに仕事や勉強の合間の1杯は、集中力・注意力・思考の切り替えを助け、脳のパフォーマンスを支えてくれる頼もしい存在です。

また、カフェインは交感神経を活性化し、基礎代謝を高めたり脂肪の分解を促したりと、エネルギー消費の効率を上げる作用も持っています。このため、運動前にコーヒーを飲むことで、脂肪燃焼効果が高まるといわれています。

肝機能を守り、糖尿病予防にもつながる

コーヒーと肝臓の健康の関係も注目されています。複数の海外研究では、コーヒー摂取によって非アルコール性脂肪肝（NAFLD）や肝線維化の進行が抑えられるという報告があり、肝機能の維持に役立つ可能性があるとされています。

さらに、クロロゲン酸には糖代謝に関わる作用もあり、インスリンの働きを助けることで2型糖尿病の発症リスクを下げるという研究も報告されています。

コーヒーの香りで心身をリラックスさせる

コーヒーの香りをかぐと、ホッとしませんか？コーヒーの香りにも心身を整える効果があります。ドリップ時に広がる芳醇な香りは、脳波に働きかけてα波を増加させ、ストレス軽減・心拍安定・気分のリフレッシュなどにつながることが、いくつかの研究でも示されています。

また、カフェインには腸のぜん動運動を活性化する作用もあるため、便通の改善や老廃物の排出（デトックス効果）を後押ししてくれます。朝の1杯が整う感覚につながるのは、こうした複数の生理的反応が同時に働いているからかもしれません。

認知機能とメンタルへの働きかけ

ハーバード大学などの研究によると、コーヒーを習慣的に飲んでいる人は、うつ症状のリスクが20％以上低下したとの報告があります。これは、カフェインや香り成分がセロトニンやドーパミンといった神経伝達物質の分泌を促すためと考えられています。

さらに、抗酸化作用による脳細胞の保護効果が、アルツハイマー病やパーキンソン病など神経変性疾患の予防につながる可能性も示唆されています。

このように、コーヒーには私たちの心と体にさまざまな恩恵をもたらす力があることがわかります。ただし、こうした効能をしっかり感じるためには、日々の飲み方や豆の選び方も大切なポイントです。後述しますが、コーヒーの働きをより引き出すためのタイミングや、種類の選び方についても詳しくご紹介します。

効能を意識してコーヒーを飲むなら、刺激が強すぎず、成分がしっかり残っているものを選びたいところ。「GREEN CORE Coffee」のアンドロメダエチオピアは、農薬・化学肥料を使わずに育てられた豆を浅煎りで丁寧に焙煎しているため、ポリフェノールなどの有効成分が損なわれにくく、体にやさしく働きかけてくれます。（根本 理沙）

インスタントコーヒーと豆の効能の違い

手軽に飲めるインスタントコーヒーと、豆から淹れるこだわりのコーヒー。どちらも日常に取り入れやすく、それぞれに良さがありますが、効能という視点でみると素材や製法による違いがあるのも事実です。ここでは、それぞれの特徴を整理してみましょう。

インスタントコーヒーの良さは、手軽さと安定性

インスタントコーヒーは、抽出したコーヒー液を乾燥させて粉末化したもの。お湯を注ぐだけでかんたんに淹れられる手軽さが大きな魅力で、忙しい朝やオフィス、アウトドアなど、場所を選ばず活躍してくれます。

一方で、製造工程に高温処理が含まれるため、抽出の過程でポリフェノールや香り成分などが一部減少することもあります。最近では、成分や風味をできるだけ保つよう工夫された高品質なインスタント製品も増えており、選び方によっては十分満足のいく1杯になります。

豆から淹れるコーヒーは、成分の保持力と香りの豊かさが魅力

豆から淹れるコーヒーは、焙煎された豆を挽き、その場で抽出するため、香りの広がりや味の変化をより繊細に楽しめるのが特徴です。焙煎度や挽き方、抽出方法などにこだわることで、自分好みの1杯を追求できる楽しさもあります。

また、浅煎りで丁寧に焙煎された豆は熱による成分の劣化が少なく、ポリフェノールや香り成分がより残っているといわれています。栄養面や効能を意識して飲むなら、焙煎の浅い豆や鮮度の高い豆を選ぶとよいでしょう。

効能を得るためには必ず豆でなければいけない、ということはありません。コーヒーは続けることが大切だからこそ、自分のライフスタイルに合った方法を選ぶと良いでしょう。

気軽に飲みたいときにはインスタント、ゆっくり味わいたいときには豆から淹れる。そんなふうに、シーンや気分で使い分けるのもおすすめです。（根本 理沙）

コーヒーの効能を引き出すおすすめの飲み方

同じコーヒーでも、飲むタイミングやシーンによって、身体に与える作用は大きく変わってきます。実際に、いつ・どのように飲むかによって、覚醒作用や代謝の促進、集中力の向上、リラックス効果などが異なることがわかっています。
ここでは、1日の時間帯ごとに、コーヒーの効能をより効果的に活用する飲み方をご紹介します。

朝は健康効果を高めるゴールデンタイム

朝にコーヒーを飲む習慣には、多くの健康メリットがあるとされています。特に、朝だけコーヒーを飲む人は、全死因リスクや心疾患による死亡リスクが有意に低下するという研究報告もあり、生活習慣の中に取り入れる価値は高いといえるでしょう。また、朝のコーヒーは交感神経を刺激して代謝を高め、体を目覚めさせてくれる効果ももたらしてくれます。

ただし、起床直後はコルチゾールという覚醒を促すホルモンの分泌が高まっているため、その働きが落ち着く午前9時半〜11時頃に飲むのが理想的です。また、空腹の状態で飲むと胃に負担がかかることがあるため、朝食後に飲むことで心身への負担も抑えつつ、脂肪燃焼を促す作用も期待できます。

昼は集中力のスイッチに最適なタイミング

昼食後のコーヒーは、午後の生産性を高めるスイッチとして最適です。カフェインの覚醒作用によって眠気を抑え、集中力や注意力を高めてくれるほか、食後の血糖値の急上昇を抑える働きもあるとされ、糖質の代謝にも良い影響を与えます。

また、最近注目されているのが「コーヒー仮眠（カフェインナップ）」という習慣です。これはコーヒーを飲んだ直後に15〜20分程度の短い仮眠を取ることで、起床後にカフェインの作用が現れ、よりスッキリと目覚められるという方法。午後のパフォーマンスを保ちたい方にはとても効果的な取り入れ方といえるでしょう。

運動前の1杯で脂肪燃焼効率をアップ

コーヒーは、運動前に飲むことで脂肪燃焼の効率を高めてくれる飲み物としても知られています。カフェインには交感神経を刺激する作用があり、エネルギー消費を促進することで、運動中の脂肪の分解や代謝アップをサポートします。

とくに、運動の60分ほど前にコーヒーを摂取すると、体内での脂肪の利用効率が高まり、有酸素運動との相性が良いとされています。体を引き締めたい、運動効果を高めたいという人にとっては、運動前の1杯が頼もしい味方になってくれるでしょう。

夜は香りを楽しむリラックスタイムに

夕方から夜にかけてのコーヒーは、飲み方に少し注意が必要です。カフェインには覚醒作用があるため、就寝前に摂取すると眠りの質に影響を及ぼすことがあります。とくにカフェインに敏感な方は、夕方以降の摂取を控えるのがよいでしょう。

とはいえ、コーヒーの香りにはリラックス効果があることも知られています。先ほど効能について説明したように、ドリップする際に広がる芳醇な香りは、脳波に働きかけてα波を増やし、心を落ち着ける作用があるという研究もあります。夜は、飲むのではなく香りを楽しむ、あるいはカフェインレスや浅煎りの優しい味わいのコーヒーを選ぶことで、気持ちをやさしく整える、癒しの1杯として取り入れるのもおすすめです。

「GREEN CORE Coffee」のアンドロメダエチオピアは、カフェインの刺激が少なく、時間帯を問わず飲みやすい味わい。浅煎りならではの透明感のある香りと軽やかな口あたりは、朝の目覚め、昼の集中したい時、夜のリラックスタイムにも自然になじみます。（根本 理沙）

身体にやさしいコーヒーの選び方

コーヒーを効能を得る習慣として日常に取り入れるなら、身体に負担をかけないことも大切な視点です。刺激が少なく、毎日続けやすいコーヒーは、長い目で見たときに心と体のリズムを整えてくれます。
ここでは、続けやすさとやさしさの観点から、コーヒー選びのヒントをお伝えします。

焙煎度で変わる成分と風味

飲み心地の違いは、豆の育ち方・焙煎度・焙煎後の鮮度管理によって生まれます。コーヒーを飲むと疲れる、なんだか飲みきれないと感じることがある人は、もしかすると身体に合っていないコーヒーを無理に飲んでいるのかもしれません。
コーヒー豆は焙煎の深さによって、香りや味わいだけでなく、体に届く成分も大きく変わってきます。健康を意識して選ぶなら、焙煎度にも注目してみましょう。

浅煎りのコーヒーは、豆に含まれるクロロゲン酸などのポリフェノールが比較的多く残りやすく、抗酸化作用を期待したい人に向いています。味わいとしてはフルーティーで酸味が強く、軽やかな口当たりが特徴です。

一方で、深煎りのコーヒーは苦味やコクが強くなる傾向があり、酸味が抑えられるため、酸味が苦手な方や胃への刺激が気になる方に好まれることもあります。焙煎が進むことでカフェイン量もやや減少するため、刺激を抑えたいときにも適しています。

どちらが優れているというよりも、どのような効能を重視するか、自分の体質や味の好みに合っているかがポイント。まずは浅煎りと深煎り試し、自分に合った一杯を自分に合った1杯を見つけてみましょう。

栽培環境や製法にも注目

健康への効果を意識してコーヒーを選ぶなら、どういった環境で育ち、どのように加工された豆かも押さえておきたいポイントです。コーヒーは農作物であり、その栽培方法や精製方法によって、体に届く成分や風味に大きな違いが生まれます。

たとえば、農薬や化学肥料を使わずに栽培された無農薬・オーガニックコーヒーは、身体にやさしいだけでなく、土壌や生態系への影響も少ないとされています。なかでも、USDA（米国農務省）やEUオーガニックなど、海外の第三者機関による認証が付いた製品は、安全性や透明性の面で選ばれることが多いです。

また、加工方法にも注目しましょう。コーヒーの精製方法のひとつである「ナチュラル製法（自然乾燥）」は、果実ごと天日干しにして豆を乾燥させる方法です。この工程では、果肉から移る甘みやミネラル分、ポリフェノールなどの栄養素が豆に残りやすく、香り豊かで個性的な風味を楽しめる点が魅力です。

健康面だけでなく、味や香りにもこだわりたい人にとって、こうした背景を知ったうえで選ぶことは、より納得感のあるコーヒー体験につながります。

「GREEN CORE Coffee」のアンドロメダエチオピアコーヒーは、酸味と甘みのバランスがよく、浅煎り仕上げで後味がすっきり。香りもやわらかく立ち上がり、強い刺激がなく、気分や体調に左右されずに飲めるやさしさがあります。まさに、毎日飲み続けられることを意識して選ばれたコーヒーです。（村越 美保）

自然の力で、やさしく効く。アンドロメダエチオピアコーヒーという選択肢

効能のあるコーヒーを選ぶ際、栄養成分だけでなく、その背景にも目を向けてみてはいかがでしょうか。「GREEN CORE Coffee」のアンドロメダエチオピアコーヒーは、自然と共に育まれた1杯。森で育つ豆、サステナブルな農法、そして作り手の想いが込められた、特別なコーヒーです。

コーヒー発祥の地として知られるエチオピア南西部・ヤルガチャフェの森の中で育てられる野生のコーヒー。アフリカ系コーヒーらしい華やかな香りとフルーティーな酸味が特徴で、精製方法はウォッシュド、焙煎は中煎り。クセが少なくとても飲みやすいため、コーヒーが苦手な方にもおすすめです。

この土地で育つ天然のコーヒーは、農薬や化学肥料を使わずに栽培されており、現地では、胃にやさしい飲み物＝天然の胃薬として親しまれています。環境に配慮した製法は、身体にもやさしい結果をもたらします。農薬や除草剤を使わずに育てられた豆には、余計なものが加わっていないぶん、自然本来の味わいや成分がしっかりと残されています。

毎日無理なく飲み続けられるやさしさとともに、身体の内側からのデトックス効果も期待できる1杯です。

アンドロメダエチオピアコーヒーには、自然の循環と人の想いが静かに息づいています。だからこそ、身体にも心にもじんわり響く力を持っています。（村越 美保）

まとめ

なんとなく飲んでいた1杯のコーヒーが、身体や心にそっと効いている。そう実感できたとき、コーヒーはただの嗜好品から、整える習慣へと変わります。

集中力を高めたり、脂肪燃焼をサポートしたり、リラックスを助けてくれたりと、コーヒーには私たちの毎日を支えるさまざまな効能があります。ただし、その力をきちんと受け取るためには、いつ飲むか、どんな種類を選ぶかといった視点も大切です。

身体にやさしく、続けやすく、作り手の想いが込められたコーヒーは、効能以上のものを私たちに届けてくれます。「GREEN CORE Coffee」のように、自然の中でのびのび育ち、香りや味わいだけでなく、背景にも価値がある1杯。ただ飲むだけでなく、自分をいたわる時間をつくるきっかけにもなるのではないでしょうか。

日々の気分や体調にそっと寄り添ってくれるコーヒーとともに、自分を整えるという感覚を、ぜひ大切にしてみてください。（根本 理沙）