こたつに入ってみかんを食べる・・・そんなイメージから、みかんといえば冬の果物という印象がありますよね。
確かに、そのイメージも間違いではありません。しかし、みかんの旬は冬だけではなく、まだ暑さの残る9月頃から始まっています。
秋に出回るみかんには、冬のものとはひと味違った魅力があります。今回は、みかんの旬の時期や味わいの違い、おいしいみかんの見分け方を紹介します。

まだ半袖で過ごすような時期にみかんが店頭に並ぶのは、なんだか不思議な感じがしますよね。(松永 悠)
みかんの旬はいつ?
みかんは旬の時期によって味わいが異なります。秋の初めに出回るものは爽やかな酸味が魅力で、冬が深まるにつれて甘みが増し、濃厚な味わいを楽しめるようになります。
中でもすっきりとした酸味を楽しめる極早生と甘酸っぱく濃厚な味を楽しむことができる早生は出始めの頃が旬と言ってもいいでしょう。
ほどよい酸味があることで甘みが引き立つのも、みかんならではのおいしさです。すっきりとした味わいが好きな方は秋頃、甘みの強いみかんが好きな方は冬頃を目安に選ぶのもおすすめです。
温州みかんの旬と収穫時期の違い
温州みかんは収穫時期によって、主に「極早生(ごくわせ)」「早生(わせ)」「中生(なかて)」「晩生(おくて)」の4つに分けられます。
それぞれの出荷時期と特徴を見てみましょう。
| 呼び方 | 出荷時期 | 特徴 |
|---|---|---|
| 極早生 | 9月上旬〜10月頃 | 緑色の皮が特徴。爽やかな酸味とすっきりとした味わいを楽しめる。 |
| 早生 | 10月下旬〜12月頃 | 黄色〜オレンジ色の皮が特徴。甘みと酸味のバランスがよい。 |
| 中生 | 11月下旬〜12月下旬頃 | 濃いだいだい色の皮が特徴。酸味が落ち着き、甘みとコクを楽しめる。 |
| 晩生 | 12月下旬〜翌年3月頃 | ほかの種類より遅い時期に出回る。貯蔵によって甘みが増すものもある。 |
※農場や品種によって収穫・出荷時期には差があります。
今回は、この中から秋に旬を迎える「極早生みかん」と「早生みかん」に注目してみましょう。
「極早生」|緑色の皮が特徴の秋のみかん
9月頃、まだ暑さが残る時期に店頭に並び始めるのが極早生みかんです。
特徴は、なんといっても鮮やかな緑色の皮。みかんといえばオレンジ色を思い浮かべる方が多いと思いますが、極早生みかんは皮に緑色が残っていても、中身はしっかりと熟して甘みをたくわえているのです。
緑色の皮が特徴の極早生みかんは、「青切りみかん」とも呼ばれます。その名の通り、まだみかんの皮が青い状態で通常よりも早い時期に収穫して出荷されることが由来。
冬のみかんとはひと味違う、爽やかな酸味とすっきりとした味わいが魅力です。
緑色でもおいしく食べられるのはなぜ?
みかんの皮が緑色に見えるのは、クロロフィル(葉緑素)という緑色の色素が含まれているためです。
秋の初めはまだ気温が高く、皮に緑色の色素が残っていても、果実の成熟は進んでいます。そのため、皮が緑色のままでもおいしく食べられるみかんがあるのです。
気温が下がってくるとクロロフィルが分解され、カロテノイドという黄色やオレンジ色の色素が目立つようになり、皮が少しずつオレンジ色に変わっていきます。
実際に食べてみました
極早生みかんを実際にいただいてみました。
まず驚いたのはその見た目です。かぼすやすだちのような青々とした果皮。しかし、手に取ってみると柔らかでありながら弾力があり、張りを感じる手触りです。
皮をむいてみると、外皮と中の薄皮がピタッとくっついて密着しています。これは新鮮で中身が詰まっている証拠だといわれています。
今まで青切りみかんを食べたことがなかった上に皮の青さを見ていたので、レモンのようにかなり酸っぱいのではないかと思っていました。しかし、いざ食べてみると想像より甘さが強く、これにも驚きました。酸味があるというより、フレッシュさが強いという印象を受けました。大きさも直径6、7cmほどで手軽に食べやすくちょうどよいサイズ感です。
今までは好きなときに食べていたみかんも、「この時期にしか食べられない」というタイミングがあることを知りました。今後も極早生を積極的に食べていきたい、そう思わせてくれるおいしさでした。

青々とした見た目から想像していた味とのギャップが、特に印象に残るみかんでした。(松永 悠)
「早生」|甘みと酸味のバランスが魅力
極早生に続いて旬を迎えるのが早生みかんです。10月下旬から12月頃にかけて出回り、温州みかんらしい甘酸っぱさを楽しめます。
極早生みかんでは緑色が残っていた果皮も、気温が下がるにつれてオレンジ色へと変化していきます。
味わいにも違いがあり、早生みかんは甘みと酸味のバランスがよく、まろやかな風味を楽しめるのが特徴です。
極早生みかんは、爽やかな酸味とすっきりとした味わいが魅力。一方、早生みかんは甘みと酸味のバランスがよく、まろやかな味わいを楽しめます。旬の時期によって変わる、みかんならではのおいしさを楽しんでみてください。
おいしいみかんの見分け方

みかんを購入するとき、どのようなものを選べばよいか迷ったことはありませんか?
実は、果皮の色だけでなく、ヘタや重さ、表面の状態なども選ぶ際の参考になります。ここでは、おいしいみかんを選ぶときにチェックしたいポイントを紹介します。
ヘタが細いものを選ぶ
みかんを選ぶときは、ヘタの太さにも注目してみましょう。ヘタが細いものは、おいしいみかんを選ぶ際の目安のひとつとされています。ヘタが太いものは水分を多く吸収している場合があり、味わいが薄く感じられることもあります。
また、ヘタの色も鮮度を判断する際の参考になります。青々としているものは、鮮度がよい可能性があります。
同じ大きさなら、ずっしりと重いものを選ぶ
同じくらいの大きさのみかんを比較するなら、手に持ったときにずっしりと重みを感じるものを選んでみましょう。重みがあるみかんは、果汁が豊富に含まれている可能性があります。
反対に、軽いものは果肉の水分が少なくなっている場合もあります。
果皮のきめや表面の状態をチェックする
みかんを選ぶ際は、果皮のツヤの強さだけでなく、表面のきめにも注目しましょう。皮の表面にある細かなつぶつぶは「油胞(ゆほう)」という小さな袋です。油胞の数が多く、大きさも比較的そろっているものは、細胞分裂が盛んに行われ、太陽の光をたっぷり浴びてストレスなく育った証拠です。中の糖度が高く、甘いみかんである可能性が高いです。
また、果皮やお尻の部分がごつごつと盛り上がった「菊みかん」と呼ばれるものを見かけることもあります。菊みかんは、生育期間中(特に夏場)に雨が少なく乾燥状態が続いたり、水分ストレスがかかったりすると、果肉の成長に対して外皮の成長が追いつかず、皮が薄くなって表面に凹凸が表れます。
水分が少ない分、糖分やうまみがギュッと凝縮されており、甘みが強く、濃厚な味わいを楽しめるみかんとされています。
果皮の色だけでは判断できない
みかんを選ぶ際、色が濃いものほど甘いと思っていませんか?
しかし、果皮の色は気温などの影響を受けるため、色の濃さだけで熟し具合や甘さを判断することはできません。極早生みかんのように、皮が緑色でも十分に熟しているものがあります。
みかんを選ぶときは、色だけに注目せず、重さやヘタ、果皮の状態なども合わせて確認することが大切です。
売り場での見分け方
みかんを買うとき、値段や産地、糖度などに目が行きがちですよね。しかし、実は品種や大きさ、形にもおいしいみかんを選ぶヒントがあります。
「〇〇早生」「〇〇温州」など、具体的な品種名が表示されているものに注目しましょう。品種名を明記している売り場は、品種ごとの特徴を伝えながら販売している目安になります。味の傾向を知る手がかりにもなるので、みかん選びの参考にしてみましょう。
また、値段が高いからといって、必ずしも甘いとは限りません。品種やブランド、産地や農園によって味も価格も変わってきます。
さらに、みかんは、大きさによって味わいの感じ方が変わります。食べたい味や気分に合わせて選ぶのもよいでしょう。
濃い味なら小さめ、酸味が苦手なら大きめ、バランスを重視するなら中くらいのサイズ。凝縮した甘みが欲しい日は小さめ、満足感が欲しい日は大きめなど。
大きさに関係なく、みかんを選ぶときは、まんまるのものより横に平たい形のものを選ぶのがポイントです。縦に丸い実は、若い木などの勢いよく伸びた枝につくことが多く、皮が厚く水っぽくなりがち。平たい実は落ち着いた枝で育つので、皮が薄くて甘みがギュッと乗っている傾向があります。
スーパーでみかんが並んでいたら、ぜひ横から見て平たいほうを手に取ってみてください。
ゼロイチふぁ〜むの旬のみかんを味わう

OMOTENASHI STOREでは、「ゼロイチふぁ〜む」のみかんを取り扱っています。
販売時期は、9月中旬〜10月中旬頃が「極早生温州みかん」、11月中旬〜12月中旬頃が「早生温州みかん」です。季節ごとに異なる味わいを楽しめるのも魅力のひとつです。
特徴は、じょうのうと呼ばれる、果肉を包む薄い膜。皮をむくときに破れてしまうほど薄く、口当たりがよく、食べたときに薄皮が口の中に残りにくいのも魅力です。
みかんは果肉の味わいだけでなく、薄皮の食感によっても食べやすさが変わります。薄皮が気になる方にも、ぜひ注目してほしいポイントです。
代表の山本善幸さんは、徹底した水管理と工夫を凝らした栽培方法によって、みかん本来の果汁があふれるようなフレッシュさや、甘さと酸っぱさの両方を一度に味わえるみかんづくりに取り組んでいます。
生産者のこだわりが詰まった旬のみかんを、ぜひ味わってみてください。
まとめ
冬の風物詩として親しまれているみかんですが、実は9月頃からシーズンが始まっています。
極早生みかんは緑色の皮と爽やかな酸味が特徴で、早生みかんは甘みと酸味のバランスがよく、まろやかな味わいを楽しめます。どちらも市場に並び始めた頃がそれぞれの特徴を最も感じられる旬といってよいでしょう。
また、おいしいみかんを選びたいときは、果皮の色だけでなく、重さやヘタ、表面の状態なども参考にしてみましょう。季節が進むにつれて変化するみかんの味わいは、旬を知っているからこそ楽しめるものです。ぜひ極早生と早生を食べ比べて、その味の違いを体感してみてください。

「緑色のみかんは酸っぱいだろう」と思っている方にこそ、一度試してほしい秋のみかんです。(松永 悠)













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