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手作業でトマトと向き合い半世紀!ヨダファームが培ってきた栽培方法に迫る

農業に適した山梨の地で60年以上の間、「ヨダファーム」では桃太郎トマトを育て続けてきました

一口で感じる薄い皮がパリッと弾ける食感と、ギュッと詰まった果肉から溢れ出る甘みや適度な酸味。トマト本来の濃厚なうまみを口いっぱいに感じていただけます。
長年培ってきた技術や愛情をたっぷり込めて、赤く丸く育ったトマトは、従来のトマトと比べて青臭さや酸味が少なく、皮の硬さを感じにくいことも特徴です。

今回は年月をかけて追求されたトマトの栽培方法を、ヨダファームの代表・功刀 隆行さんにお聞きしました。

ヨダファームの桃太郎トマト

桃太郎トマトの特徴はシンプルに丸くて甘いこと
「ヨダファーム」では特にトマトのコクや酸味までしっかりと感じる「味」に注力して栽培を行っています。

トマトの酸味や青臭さが苦手な人も、トマトならではの味が大好きな人も食べれば、あっと驚くおいしいが追求された味。秘訣は60年かけて試行錯誤を繰り返されてきた、細やかなトマトへの愛情が詰まったこだわりにあります。

「甘みと酸味のバランス」にこだわり続けて60年

「ヨダファーム」では糖度や実の大きさ、収穫量ではなく、桃太郎トマトの特徴である「甘みと酸味のバランス」にこだわり続けています。
水を与えるほどに大きく育ち、日が当たるほどに赤く熟していくトマトですが、ヨダファームでは「ただ大きければいい、赤ければいい」とは考えていないのです。

トマトは出荷する際に糖度や味センサーなどの検査にかけることはなく、重さや色、形を見て判別されるからこそ、産地や農家によって味には差が現れます。利益を重視した大量生産を目指すのであれば、水を多く与え収穫量を増やすことに重きをおくべきでしょう。
みなさまに「おいしいトマトを食べてほしい」という思いから、ヨダファームでは何よりもトマトの味を大切にしています

トマト栽培は日々の積み重ねです。
日が当たりすぎたり、雪の影響でトマトのハウスが冷えてしまったり・・・毎日の変化で何かが起きていく。その中で収穫するまで心を込めて、みなさまにおいしく食べていただくための工夫を凝らしています。(功刀 隆行)

青みがかった桃太郎トマトが最高のバランス

「ヨダファーム」のトマトは日本を代表する大玉トマト「桃太郎トマト」です。
トマトはサイズや色によって分類がある中でも、桃太郎トマトは桃色(ピンク)系の大玉トマトに属しています。一般的に大玉トマト100g以上とトマトのことを指し、中玉やミニトマトに比べて酸味があると言われています。

桃太郎トマトは大玉の中でも糖度が高く、酸味もちょうど良いバランスであることが特徴。皮も薄く果肉がしっかりと詰まっていることから、身崩れしにくく生食にも適しています。

ヨダファームではそんな桃太郎トマトがうっすらと色づいた時に収穫しています。実は甘みと酸味のバランスだけではなく、食感や果肉の状態まで最もおいしく食べられる良い状態は完全に熟す前なのです。
だからこそ、ご自宅に届く時が「食べごろ」になる時期に収穫しています。お客さまが口に入れた瞬間にこそ、最大限においしいトマトの味をを感じられるように。収穫時期から出荷時期までていねいにこだわっています。

Tips
桃太郎トマトとは
桃太郎トマトは甘みと酸味のバランスが取れた日本独自の品種です。
桃太郎トマトが誕生する以前は、完熟した状態でトマトを販売すると傷ついてしまうことから、熟していない状態で収穫し、味や香りも青臭さのあるトマトが一般的に流通していました。

1985年にタキイ種苗株式会社によって、完熟した状態で出荷できる実の硬いトマトとして発売されたのが桃太郎トマト。現在でも全国で栽培されています。

桃太郎トマトは現在でも品種開発が進められており、地域ごとの各種病害に耐病性をもつ品種が登場し、現在では20種類以上のシリーズが存在しています。

長年の技術と想いでつなぐトマトの栽培方法

功刀さんこだわりの栽培方法は些細な環境の変化を感じ、トマトの状態を感じ取るまさに熟練の技。トマトをじっくりと観察し向き合います。

年間を通しての温度・水管理

トマトの栽培には適切な温度管理や水管理が欠かせません。
天気や気温、湿度など些細な環境の変化によって、水をあげるタイミング、量も細かに調整する必要があります。

植物は「喉が渇いた」「風邪を引いた」と声をあげることはないため、植物の状態をどう察するかは難しいところ。「ヨダファーム」では日々の畑に足を運び、トマトの葉や実を直接目で見て、気温や日の強さに合わせた管理を徹底しているのです。

ヨダファームでは現在、夏季(4月・5月・6月)と冬季(10月・11月・12月)で二期作を実施。
近年では夏は猛暑の影響でトマトが日に焼け過ぎてしまうことも。冬の間はトマトに適した温度まで上げきれない中で、ハウス全体にもう一枚ビニールを巻くひつようがあるなど、厳しい環境と戦っているのです。
些細な努力でもトマトのおいしさにつながることを考えて過ごしています

長年培ってきた技術を使う

現在も自分自身の感覚に頼り、接木や摘果、苗をひねるなどトマトと向き合って手作業で行っている栽培方法は多くあります。

接木とは植物の一部を切って別の植物とつなぎ合せ、双方の性質の長所を持ち合せるように優れた苗を作る手法。きゅうりの台木にかぼちゃの苗を使うように、異なった植物の接木をすることもあります。
「ヨダファーム」の場合は、同じ桃太郎トマトでも力強い根を張る種とおいしい実をならす種を同時に育て、時期を見てつなげているそうです。

摘果もトマトをおいしく育てるためには欠かせない作業。通常であれば一房につき10個ほど成るトマトの実をヨダファームでは4個に絞っています
収穫数は減りますが、その分一つひとつの実に多くの栄養が注がれ、栄養を蓄えたトマトは、より味が濃く甘みや旨みが凝縮されるのです。

ヨダファームでは長年トマトだけを育て続けて得た技術のひとつとして、苗自体を捻る作業を実施。トマトの実自体に当たる日射量を増やすために、苗を捻ってストレスを与えることで、意図的に葉が成長できない環境を作っています。

全ての作業は実際にトマトの状態を確認しながら、適切な負荷を与えるために手作業で実施手間をかけて愛情を込めているからこそ、ヨダファームでしか味わうことができないおいしいトマトができるのです。

毎日畑に行ってトマトと対話をしながら行う栽培方法は、60年という長い間培ってきた技術です。
一朝一夕で身につけられるものではないからこそ、受け継がれてきたこの味を絶やしたくない。おいしいトマトを作り続けていきたいという想いがありますね。(功刀 隆行)

日本一の日射量と昼夜の寒暖差を誇る山梨で栽培する

「ヨダファーム」のトマト農園は山梨県中央市の甲府盆地に位置しています。
甲府盆地は四方を囲むようにしてそびえる山々が雲の行く手を阻むために、日本でも日照時間が特に長い地域。水質もよく、1日の中でも寒暖差があることで農業に適した気候から、山梨県全域として農業大国として発展してきた歴史があります。

トマトに欠かせない日光と寒暖差、水質全てを兼ね備えた地域である山梨県中央市で栽培することは大きな意味があるのです。

中央市は県内でも有数のトマト産地といわれており、生産者の多くは長年トマト栽培に携わっているのです。トマト栽培の技術は長く受け継がれてきたからこそ、年々変化する気候の中でも工夫を凝らした栽培が可能

ご当地メニューとして愛されている「トマト焼きそば」や、ご当地キャラクターとして活躍する山梨県中央市のとあるトマト農園で生まれたトマトの妖精・とまちゅうも有名です。
山梨県中央市で栽培されているトマトに誇りを持っていることが伺えます。

新鮮なトマトを味わうためにはかじること

まずは「トマト本来の味を新鮮な状態で食べてほしい」という功刀さん。
桃太郎トマトの箱が届いたら、常温のままで包丁を入れることもなくそのまま丸かじりするのが最もおいしい状態で食べる方法だそう。

一口サイズで食べきってしまう、というよりは皮のパリッとした食感を楽しむために歯を入れて果汁と果肉が滴る状態で味わうと、よりトマトの魅力を口いっぱいに感じられます。
トマトをかじった箇所によっても味や食感が少しずつ変わっていく楽しみもあるでしょう。

こだわっているからこそ、トマトの瑞々しさや味の濃さをより深く感じられます

愛情と時間が込められた桃太郎トマト

愛情と時間をたっぷりかけて育てられたからこそ、優しく味わい深い「ヨダファーム」の桃太郎トマト。味へのこだわりはひとえに、みなさまの心からの「おいしい」その一言をいただくために栽培しています。

60年トマトだけに込めた思いは、トマト作りを支える根幹の技術となって今の味につながっています。日々の些細な変化を感じ、トマトと向き合うことでしか得られないヨダファームが誇るトマトの味は、新鮮さ溢れるトマト本来の味。

バランスの良い甘味と酸味だけではなく、コクとうまみを最大限感じることができるトマトをぜひ食卓で楽しんでください。

トマト栽培は水のやり方ひとつを取っても農家によって変わります。
ヨダファームのこだわりの栽培方法で作られたトマトを食べて、スーパーで購入するトマトとの味や食感の違いを感じていただけたら嬉しいです!(功刀 隆行)

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